げんま歯科クリニック歯科情報コラム

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歯科に関するトピックを紹介します

虫歯の原因はミュータンス菌2

血液サラサラ効果を狙って健康のために黒酢を飲んでいる人がいますが、酢と同じくらいの酸が常に歯についていることになります。

 

ちなみに、黒酢を飲んでも歯が影響を受けないのは、すぐに流れてしまい歯に長時間ついていないからです。
酢と同じくらい強力な酸が、歯の表面についているのですから、歯を守る帽子の役割のエナメル質も傷がつきます。これが虫歯の第一歩です。

 

虫歯菌がエナメル質を溶かすことを「脱灰(だっかい)」といい、歯の表面が白くにごってきます。
しかし、エナメル質は知覚がないので、痛みやしみるといった自覚症状がないままに虫歯が進行します。これが「C1(カリエス1)」の段階で、虫歯菌を排除してフッ素などを塗っておくと自力で再生できます。

 

エナメル質の下にある象牙質は、エナメル質に比べる柔らかくなっています。虫歯が象牙質に至ると、より深く広い穴が空きます。

この状態になると、冷たいものや甘いものを食べるとしみるようになります。

象牙質には極細い象牙細管があり、その中を液体が通っていて、冷たいものが口の中に入ると象牙細管の中の液体が収縮し、温かいものが入ると液体が膨張することで温冷を感知しています。

 

また糖分と液体の浸透圧の差によって甘いものを感知するのでしみるようになります。この段階が「C2(カリエス2)」です。

 

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虫歯の原因はミュータンス菌

数ある細菌の中で、虫歯の原因となるのは、真珠のネックレスのような形をしているミュータンスレンサ球菌であることが確認されています。

 

ミュータンス菌と略して言われることが多いですが、実は7種類いるミュータンス菌の仲間の総称です。

 

ミュータンス菌はグルコシルトランスフェラーゼ(GTF)という酵素を出し、餌である砂糖をネバネバした不溶性の「グルカン」というものに変え、それが歯の表面にべったりと張り付きます。とにかく砂糖を餌にすると俄然パワフルになり、大量にグルカンを作ります。

砂糖を餌にするだけでなく、作り出したグルカンまで餌にしてエネルギーに変えて活動するという効率の良さです。

 

歯の表面のエナメル質は本来硬い物質で丈夫なのですが、唯一酸に弱いのです。

エナメル質はPh5.5を境に溶け出す性質があります。虫歯菌が出すこのネバネバしたグルカンは、酢と同じくらいの強い酸でできています。

歯のエナメル質や象牙質の主成分はリン酸カルシウムで2日間程度酢につけておくと包丁で切れるほどに脆くなることからもわかるように、歯にとって酸は大敵です。

 

酸に侵されると、カルシウムイオンとリン酸イオンに分解され、硬い部分が溶かされてしまいます。

 

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虫歯菌3

歯と歯の間に白っぽい粘りのあるものがついていることがあります。ほとんどの人の歯についているはずです。

 

それを採って顕微鏡で見ると、たらこの粒のような丸いものや糸くずのようなものが動いているのがみえます。

もっと拡大すると、真珠のネックレスのようにつながっていたり、ぶどうの房のような形、あるいは棍棒が連なっているようなものもあります。
これらすべてが細菌です。

 

細菌は1ミリメートル角の升に、一億匹入る大きさといわれています。もちろん、人間にとって有益な細菌もいれば、悪さをするものもいます。

日和見菌(ひよりみきん)といって、通常は関係ありませんが、ある条件になるといきなり悪さをする細菌もいます。

 

どの細菌にも共通していえるのは、増えるスピードがとにかく速いということです。
1つの細菌は、30分で2個に分裂します。その後、4,8,16と2の2乗で増えていきます。
1つの細菌が24時間後には、275になっています。1億の細菌は24時間後には、275倍になっているということになります。

 

口の中全体を考えますと、いったい何億の細菌が生息しているのか想像もつきません。この細菌の大群の中に虫歯の原因菌もいて、虎視眈々と活動の機会を狙っています。

 

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虫歯菌2

ほぼ100年近く経った1970年代のこと、虫歯に直接関係のある菌が突き止められました。

ストレプトコッカス・ミュータンス(ミュータンスレンサ球菌)がそれです。ほんの30数年前のことです。

 

エジプトのミイラの頭蓋骨には、虫歯や治療の痕跡が見つかっています。

人類は大昔から虫歯に悩まされていましたが、その原因が細菌であるとわかり、しかも菌が特定されるまでにずいぶん長い時間がかかりました。5000年近い年月、人間は原因もわからないままに虫歯に悩まされ、見えない敵と戦ってきたのです。

 

歯は堅固な城壁に守られています。表面に見えているエナメル質という丈夫な帽子の部分と、歯が埋まっている歯肉と歯を支える骨に取り囲まれて、歯はがっちりガードされています。

鉄壁な守りなので、絶対に大丈夫だろうと油断をしていると、いつの間にかエナメル質の一部が溶け出して、虫歯になっています。

 

きちんと歯を磨いているのにおかしいな、と思うこともあるかもしれませんが、歯磨きは適正な場所を、正しく磨かなければ効果がありません。

 

歯を磨くというのは、歯の表面にブラシをかけることではなく、ましてや食べかすを除去するために行うのではありません。

もちろん、食べかすが残っているのは困りますが、大切なのは歯と歯の間や歯と歯肉の境目に生息している細菌を取り去ることです。

そこがしっかり磨かれて、細菌がいなくならなければ目的は果たせません。歯を磨いたとしても、虫歯になってしまうのです。

 

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虫歯菌1

生まれたばかりの乳児には虫歯の原因となる菌がほとんど見られないことから、大人が口移しで食べ物を与えたりする際に、食べ物と一緒に子供の口の中に入るのではないかと考えられています。

大人から子供へ、虫歯菌が伝染したということです。

 

細菌は目に見えませんので、どこからでもどんな方法でも口の中に入る可能性があります。

そして、自分に適した環境になるととたんに増殖を開始します。

 

虫歯の原因が細菌だと世界で初めて発表したのは、ペンシルバニア大学のミラーという研究者です。

1890年のことでした。しかし、当時は虫歯の原因菌を特定できておらず、口腔の感染が全身疾患を引き起こす主な原因であるという細菌学説の考え方を発表したのみです。

 

その後多くの研究者によって虫歯が起こるメカニズムが研究されてきましたが、なかなか虫歯菌の真犯人が見つからず、乳酸桿菌(かんきん)という細菌が犯人ではないか、いや他の細菌が原因だと様々な説が出ました。

 

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