虫歯の原因はミュータンス菌3

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虫歯の原因はミュータンス菌3

象牙質を突破して歯髄までミュータンス菌が達すると、炎症がおこり突然激しい痛みに襲われることがあります。

 

この痛みは経験した人でなければわかりませんが、時には鎮痛剤が効かないほどの激痛です。
虫歯治療で「神経を抜く」というのは、歯髄を治療することです。

 

この段階が「C3(カリエス3)」で、このように神経を侵すほど虫歯が進行すると、エナメル質や象牙質といった部分はほとんど壊され腐ってしまうので、治療にはその部分を削り取らなければなりません。

もっと症状が進行して「C4(カリエス4)」に達すると、歯の根の先が化膿したり、歯根膜炎を併発し、最悪の場合は抜歯せざるをえなくなります。

 

また、大きく空いた神経の穴から顎の骨に細菌が侵入して感染しますと、大きく腫れて骨髄炎、歯根膜炎、骸骨骨髄炎などを起こすこともあります。
歯根の炎症部から細菌が血液に入り込み、心臓や腎臓、肺などの全身に影響する病気を誘発する場合もあります。
こうなると痛いだけでなく、治療も長期化し、最悪の状態になります。

 

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