歯科に関するトピックを紹介します

バイオフィルムの脅威2

バイオフィルムの中でミュータンス菌は酸を作り、それらは膜の外には出ないで歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。
この状態が進行すると虫歯へ一直線につきすすみます。

 

アメリカのカイス教授が、虫歯にかかる因子を3つ挙げています。

 

まず、歯牙があること。歯がなければ虫歯はできません。
2番目は、細菌があること。そして3番目が細菌の栄養となる糖分があることです。

 

この3つの条件が揃うことで虫歯になります。
これは「カイスの輪」と呼ばれており、近年はこれに時間を加えた4つの要素の考え方が主流になっています。

 

細菌が増えるためには、糖分を分解してエネルギーを得なければなりません。
これには一定の時間がかかるということで、4番目の要素として時間を加えるようになっているのです。
歯ブラシで歯垢を完全に除去できたとすると、ふたたび増殖してバイオフィルムを形成するのに、24時間程度かかることがわかってきています。

 

できるだけすばやく、丁寧に歯ブラシなどでバイオフィルムを取り去りますと、エナメル質は再石灰化を開始して自力で歯の表面を修繕することができます。
被害を受けているのがエナメル質の段階ならば、十分補修が可能なのです。

 

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