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2015年5月27日

鉤歯(こうし)を何本にするかにもよるのですが、残っている歯をすべて鉤歯にするわけにはいきませんから、抜けた歯のスペース前後の最も隣接した数本の歯がその候補になるのが一般的です。

つまり、今まで28人で担いでいた御輿(みこし)を20人で担ぐことになり、その上、その中の数人が、いなくなった8人分の担ぎ手を負担することになるのです。
いなくなった8人をカバーしている数人がばててしまうのも時間の問題なのです。これはクラスプを使わない部分入れ歯の維持歯やブリッジ支台歯にもあてはまることなのです。


またクラスプの場合は、部分入れ歯を取り外す都度、引き抜き応力が加わるため、さらにその寿命を縮めることになります。
とにかく、抜けた歯の部分を修復するために装着する部分入れ歯やブリッジは、残っている歯を守るためにも力学的な設計が重要な因子なのです。


残った歯は歯槽骨などを守るためには、インプラント治療を選択肢に入れることも有効です。
また入れ歯を外して寝ると、寝ている間の無意識のうちに残っている歯で口の中の粘膜を傷つけてしまう方もいます。
このような方には従来から入れ歯を装着して就寝するように指導していました。
しかし、そのような癖がない方や総入れ歯の方などには、入れ歯を外して就寝するように指導していたケースが多かったと思います。

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2015年5月20日

入れ歯は患者さんが使いこなすといいましたが、だからといって理論的にピッタリと合っていない入れ歯を安定剤でごまかしながら使用するというのはあまりお奨めできません(というか、やめた方がいいです)。

安定剤を使用するということは、入れ歯を装着する度に位置関係がズレているということです。
これでは安定した顎の動きが得られるわけがありません。
また、半ば強制的に入れ歯を固定しているわけですから、上下の歯列が多少合っていなくても、お構いなしに咀嚼(食物を噛んで食べること)することが可能です。

これは意識のうちに顎の骨や周囲の筋肉に対しても悪影響を与えているのです。
安定剤を使用して入れ歯を使いこなしている方なら、ピッタリと合った入れ歯は感動に値するぐらい満足できるはずです。
できるだけ早くピッタリ合った入れ歯を手に入れてください。


また部分入れ歯は支えている歯が悪くなるという話がありますが、これは本当です。
歯は本来上下の顎に14本ずつ(親不知を除く)、合計28本の歯で咬合力(噛み合わせの力)を支えています。
例えば8本の歯が抜けてそこに部分入れ歯を装着したとした場合、抜けた歯が負担していた咬合力は、部分入れ歯直下の歯槽粘膜(歯ぐき)と、クラスプという部分入れ歯を維持するための蟹爪のような金具を取り付ける歯(鉤歯(こうし)といいます)で負担することになります。


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2015年5月13日

どれだけピッタリと合った入れ歯を制作しても、生理的に装着できないという方もいます。
この場合、理論的にはピッタリと合った入れ歯といえるのですが、生体は拒絶するわけですから生体には合っていないということになります。
つまりピッタリと合った入れ歯ではないのです。


この原因は何なのでしょう。
やはり入れ歯は自然感のある人工臓器とは呼べないのでしょうか?
だからといって入れ歯治療の歴史を振り返っても、一概に悪いものだと考える根拠もありません。
要するに、入れ歯は人工臓器というよりも医療用具に近いもので、それを使いこなす能力には個人差も大きく影響するのではないかと感じています。


確かに歯がなくなった猿や犬に入れ歯を装着しても、食事や生活はできません。
人間だけが使いこなすことができる人工臓器なのです。
入れ歯は患者さんと歯科医の信頼関係の上に成り立った治療で、ピッタリと合った入れ歯を作ろうとする歯科医の努力と、それ入れ歯を使いこなしたいと考える患者さんの間で成立する人工臓器というふうに認識した方がよいのかもしれません。

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2015年5月 6日

入れ歯安定剤のCMをよく見かけるけど、ピッタリと合った入れ歯ってできないの?

これは難しい質問です。歯科医療の永遠のテーマかも知れません。
結論から言うと、時間と費用をかければミクロの精度で顎に適合する入れ歯は作れます。しかし、これだけではピッタリと合った入れ歯とはいえません。そこに適切な咬合(こうごう)とデンチャースペースというものが必要になるのです。


咬合とは、快適な顎の動きを誘導できるレールのような役割を担う歯列と、上下の顎の適切な位置関係を決定する噛み合わせのことです。


デンチャースペースとは、入れ歯が口の中で占める最適なスペースのことです。
入れ歯は大きすぎても小さすぎても、頬の筋肉や舌の動きに影響されてしまい安定しないのです。


この三つの要素が完璧に樹立できると何でも噛める快適な入れ歯が完成します。
そして実際にこのようにして出来上がった総入れ歯で何でも噛んで、快適に生活されている方もたくさんおられます。
しかし、ここまで完成度の高い入れ歯を完成させようとすると、入れ歯の材質や設計、製作工程が重要となり、保険の範囲では自由がきかないのです。
それだけに歯科医がジレンマに陥る分野といえるでしょう。
保険適用の入れ歯に関しては、ピッタリと合った入れ歯ができない原因が現在の医療保険制度にあるといっても過言ではないでしょう。

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